1 江戸小紋・吉祥紋様

「和色手帖」

藤黄×猩冗緋

『藤黄とうおう』は日本画や友禅に使われている顔料の名称です。暖かみのある冴えた黄色が特長。

『猩冗紅しょうじょうひ』は緋色の中でも特に強い調子をもっており陣場織に多く仕立てられるなど、古くから用いられてきました。

「亀甲に松葉」

亀甲紋様とは亀の甲羅に因んだ六角形が連続する、永遠の繁栄を願う紋様です。

亀は神意を伝える能力を持ち、長寿のシンボルとされてきました。その亀甲紋様の中に、はんなりと松葉をあしらっています。

「そろばん繋ぎ」

そろばんの玉が並ぶ紋様。商売繁盛の願いが込められています。江戸時代に男物の仕事着の柄として流行しました。

「釘抜き紋」

大工道具の一種である釘抜きの座金をかたどった紋様。鳶職人の半てんなどに見かけられます。

「網代」

竹や葦、檜の皮などを編み込んだ文様。三本ずつ石畳のように敷き詰めたものは「三崩し」と呼ばれます。

「本石畳」

和綴じの本を並べた紋様。江戸時代から木の型を使った出版が広まりました。

色々な本を沢山読んで欲しいですね・・。

「鱗紋」

三角形が浮かび上がって見える様子が鱗に似ていることから名付けられました。

病気や悪霊を退ける呪性を持ち、厄除けの紋様として古くから使われています。

「豆繋ぎ」

「感謝を繋ぐ」の意も込めて三十九個の豆を敷き詰めた豆ぽち堂オリジナルの吉祥文様です。

「青海波」

中国の青海地方から伝わる吉祥文様。

「凡そ舞楽の装束に在てこの曲の服飾ほど秀美なるものはあらじ、 その波文即ち世にいわゆる青海波なり。」という云われがあります。

「吉原繋ぎ」

吉原の手引き茶屋の暖簾に用いられたことからこの名がつきました。現代では浴衣や手ぬぐいの粋な柄としてよく使われます。

「市松」

色違いの正方形を交互に敷き詰めた入替模様。歌舞伎役者の佐野川市松がこの模様の袴を愛用したことから、「市松模様」の名が有名になりました。

「豆絞り」

絞り染めによって作られた小さな水玉模様が「豆」のように見えることから名付けられた、祭りには欠かせない代表的な古典柄です。ひょっとこも愛用しています。

「七宝」

仏典での用語で大変貴重だった七珍のこと(金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・めのう・しゃこ)七宝を構成する円形は円満を示す事から吉祥模様とされます。

「籠目」

家に押し入ろうとした鬼が、吊るされた

籠の目を見ているうちに夜が明けたというところから魔除けの謂われが付きました。

「麻の葉」

麻の葉紋様は、その形が麻の葉に似ている事から名付けられました。麻の木がすくすくと育つことから、子供の成長を願って用いられる紋様です。

2 ことわざ遊び・イラスト

「萩原朔太郎 青猫」

『青猫』より



ああ このおほきな都会の夜に

ねむれるものは 

ただ一疋の青い猫のかげだ 

かなしい人類の

歴史を語る猫のかげだ

「椿」

古事記の時代から、椿は魔除けの力を持つ植物とされ、吉祥模様です。また、古くは神の依代(よりしろ)となり、春の訪れを告げる木とされました。

「鴛鴦」

鴛鴦(おしどり)は、いつも決まった相手と一緒にいることから、仲の良い夫婦の例えに使われます。

「三猿」

見ざる聞かざる言わざるとは、他人の欠点や過ちは見ない、聞かない、言わない、とするのが良い方法であるということ。

また、見たものに捉われず、聞いたことに捉われず、言った言葉に捉われないことで日々成長ある人でいられると言う教え。

「舞妓さん」

ポチ袋とは「ほんの少しの心づけ」を意味し、もっぱら懇意にしている芸妓・舞妓さんなどに渡していた小さな祝儀袋が発祥です。

「千鳥」

千鳥柄は古来から日本で使われている紋様で『千』をとることから長寿への願いと、夫婦仲良く交互に子育てをすることから夫婦円満の意味も込められています。

「お福さん」

福を呼ぶ「お福さん」になれる条件は三つあるそうです。

一、大きな顔。世の中では顔の広さが必要。

二、おちょぼ口。余計な事や悪口を言わない。

三、低い鼻。天狗にならないように。

「福助」

奉公先の商売を必ず繁盛させる才を持つ福助も、実は体に大きなハンデを背負っていたという話があります。人の才は一長一短ですが、良い笑顔の周りには必ず福が集まって来ます。

「一寸法師」

背丈が一寸ほどの主人公が、お椀の船で都へ行き、針の剣で鬼を退治。打ち出の小槌で立派な若者になり、公家の姫と結婚しました。

室町時代の御伽草子(おとぎぞうし)から。

「桃太郎」

川を流れてきた桃の中から生まれた桃太郎。犬、猿、キジをお供に連れて鬼が島の鬼を退治。代表的な昔話の一つです。

「江戸玩具」

徳川八代将軍吉宗が発令した贅沢禁止令により町人の遊びや贅沢が制限されてしまいます。しかし遊びの好きな江戸っ子は玩具をミニチュアで作りこっそりと楽しんだことから、江戸玩具が誕生しました。

「石の上にも三年」

「苦しくても大変でも、辛抱すれば必ず報われる」という意味のことわざ。何事にも忍耐強さが必要。じっと待っていれば不思議と身の回りに変化が起きてくるものです。

「打出の小槌」

仏教の守護神である大黒天が持つ小槌。それを振れば願いが叶うと言われます。「打出」とは打ち出す、作り出すという意味。

「一富士二鷹三茄子」

江戸時代に駿河の国より伝わる、縁起の良い夢を順に並べたことわざです。富士は「日本一の山」鷹は「威厳のある百鳥の王」茄子は「成す」の意味。

「のし」

漢字で「熨斗」。アワビを薄くそいで伸ばし乾燥させた「のしあわび」を祝儀物に添えたものが由来。不老長寿と善き事が続くようにとの願いが込められています。

「弘法も筆の誤り」

どんな名人でも時には失敗することがあるということ。空海が平安京の応天門の額の字を描いた際、設置後に「応」の点が一つ足りないことに気付く。そこで空海は筆を投げつけて完成させたという話・・・流石です。

「一斗二升五合」

一斗は五升の倍だから『ゴショウバイ』。二升は一升マス二つで『マスマス』。五合は一升の半分だから『ハンジョウ』。先人の粋な言葉遊びの一つです。

「妖怪 からかさ小僧」

一本足で飛び回る、唐傘の妖怪。

人間を驚かすのが好きで、日本各地の

お化け屋敷に出没。

この夏、お化け屋敷でからかさ小僧を探してみてはいかがですか?

「妖怪 猫又」

猫が年を経て尻尾が二股に分かれた妖怪。通常は普通の猫のふりをしていますが、人間に化けたりもします。長年人の側にいれば習わなくても人語を話せるようになります。

お宅の猫ちゃんは夜中猫又に変身していませんか?

「妖怪 二口女」

昔の農家は働き口として嫁を迎えたそうです。

嫁に飯を出すのが惜しいと食事をわずかしか

出していなかったところ、二口女に化けた

と言うこと。

世の男性の皆様、釣った魚にエサをやらないと、

奥様が二口女になるかもしれませんよ。

「妖怪 あかなめ」

風呂の水垢が溜まったところから生じた、金時あたまの童子妖怪。木製の風呂桶に付いた垢が好物なので、あかなめが現れぬように江戸時代の人は風呂掃除に励んだそうです。

しかし、バスタブに変わってしまった現代、絶滅危惧種の妖怪なのかもしれません。

「妖怪 野菜男」

日本には八百万の神がいます。

自然のもの全てには神が宿るという考えです。

野菜男達は、野菜の神様が粗末にされ

勿体無いお化けとして化けた妖怪です。

この飽食の時代、一番身近な妖怪なのかもしれません。ご用心を…。

「大入り」

千客万来(お客様が沢山きてくれたこと)を祝って配られるお祝い袋。寄席や歌舞伎、相撲が発祥とされています。

「猫に小判」

値打ちの分からない者には何の役にも立たないという事の例え。人間にとっては貴重な小判であっても、猫にはその価値が分からないという事から生まれたことわざ。

「招き猫」

白・・・福を招く。

黒・・・病除け。厄除け。

右手を挙げているのは雄猫。銭を招くものといわれています。

「獅子舞」

幸せを招くと共に、厄病退治や悪魔払いとして古くより伝えられています。獅子に頭を噛まれると、その年は無病息災で過ごせるという言い伝えです。

「瓢箪」

三つ揃えば三拍(三瓢)子そろって縁起が良い。六つ揃えば無病(六瓢)息災のお守りになるとされています。

「松竹梅」

松:冬でも緑を失わない。不老長寿のシンボル。竹:成長が早く、、生命力・繁栄のシンボル。梅:他の花に先駆けて(初春)最初に咲く。



古代から松・竹・梅は「歳寒の三友」と呼ばれ「めでたきもの」のしるしとされてきました。

「七転八起」

何度失敗してもくじけず、立ち上がって努力すること。例え七回転んでも・・・。

七や八という数字は縁起を担いで使われる数字です。

「鴨葱」

「鴨が葱しょってくる。」とは、思いがけなく望ましい状況を呼び込むことの例え。また、鴨の地道な努力の賜物。

3 歌舞伎

「六弥太格子」

三枡紋を互い違いに組み合わせた紋様。江戸時代後期に歌舞伎役者「八代目市川団十郎」が源氏の岡部六弥太を扮した際にこの紋様を使い、流行しました。現代では浴衣や手ぬぐいによく用いられます。

「紗綾型」

中国明の時代に輸入された紗綾という絹織物にこの模様が多く使われていた為にこの名がつきました。「卍つなぎ」とも呼ばれ「不断長久」を意味する吉祥文様。

「よきこときく」

「斧(よき)」・「琴」・「菊」の模様を合わせて「善き事聞く」と読ませる吉祥模様。「よき」は「斧(おの)」の別称。三代目尾上菊五郎の舞台衣装で使われ流行しました。

「かまわぬ」

鎌と輪の絵に「ぬ」を合わせて「かまわぬ」と読みます。江戸時代元禄の頃に流行しました。「特別に何のおかまいも出来ませんが」という謙虚な気持ちが込められています。

「菊五郎格子」

縦四本と横五本の合計九本の縞で作られた格子の間に「キ」と「呂」の文字を入れ、「キ九五呂(菊五郎)」と読みます。歌舞伎役者、三代目尾上菊五郎が考案。

4 季節の風物詩

「蜻蛉」

トンボは勝ち虫と呼ばれ縁起物で前にしか進まず退かないところから、「不転退(退くに転ず、決して退却をしない)」の精神を表すものとして特に武士に喜ばれました。

「風鈴」

夏に軒下などに吊り下げて用いられる鐘鈴。涼の風情を感じると共に、古くは邪気除けの意味でも用いられました。ガラス製の風鈴は江戸時代にオランダから日本に伝わったそうです。

「花火」

日本で最初の花火大会は享保一八年。慰霊と悪霊退散を祈願して隅田川で行われたそうです。「たまや〜」という掛け声の由来は、江戸花火師の「玉屋市兵衛」

6 NEWDELHIインドの神様

「NEWDELHI インド 神様シリーズ」

インドの柄をモチーフにしたぽち袋。従来のぽち袋よりも少し大きめのサイズでメッセージカードやちょっとしたお手紙を送る際にもご利用頂けます。アクセントにビンディーをあしらいました。全20種。

インド料理ニューデリー前橋本店・マムタージ・高崎店の店頭及び各種イベントで販売させて頂きます。

7 お茶

「お茶ぽち袋」

お茶や茶道具、江戸時代〜大正時代の輸出用茶箱に用いられた蘭字ラベル等をモチーフにしたデザインのぽち袋。

8 東京山手教会

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